先日作った、ショート丈ドルマンセットアップ。
これは実際にハンドメイドで作ったのですが、今回はこれをCGアニメーションに置き換えてみたいと思います。
アナログとデジタルのコラボレーション。
ワークフローとしては、まず頭の中でデザインを考えたら、2次元のCAD DGメトロで製図します。
縫い代をつけて、そこからソーイングをしていきます。
一発ではなかなかうまくできないので、自分で着てみてバランスを見たりしながらパターンは何回か修正することが多いです。
うまくできて、誰かにも縫って欲しいなと思えるものができたら、PhotoshopやILLUSTRATORを使ってA3のダウンロード型紙に変換します。
で、作り方のブログなんかも書いて、OHARICOの通販サイトへアップロード!
スカートは型紙無しで作ったので、トップスだけですがもし興味あればこちらもご覧ください。
ショート丈ドルマントップスのつくり方
このデータを使って服をCG化するわけですが、CADデータを使い回せれば最高なんだけど、それをするには莫大な費用がかかるので、あいだに力技を挟んでいます。
マーベラスデザイナー5では、DXFの読み込みができません。
ワンランク上のCLO3Dではどうやらできるみたいだけれど、300万円ほどらしい。。。
縫い代を付ける機能もないので、リアル服を作るというよりはCG用のバーチャル服のためのソフトですね。パターンもリアル服のように裏地や見返しをつけないので簡単です。
DGメトロで製図したデータを画面キャプチャでJPGにして、それをテクスチャとして読み込み、それを下絵にしてトレースします。
ここらへんが力技。
スカートは、2枚を重ね合わせるのですが、縫い付け角度を45度回転させることで、裾の隙間が埋まってヒラヒラ動きがあって可愛くなります。縫い方の違いで出来上がりが変わります。
パーツの縫い合わせを指定して、アニメーションを作ってみました。テクスチャは実際の生地をデジタルデータ化して貼ってます。
カツカツ歩く気の強そうなモデルウォークなので、勢いがついて肩からずり落ちそう。
セクシーといえばセクシーですが、もうちょっと歩くと上半身脱げてしまうんじゃないかと心配になります。
身頃の襟ぐりを肩先から2cm詰めて、えりぐりを小さくしてみました。ついでに背景の色も服と同化していたのでチェンジ。
それでも少し肩が落ちてるけど、これくらいなら許容範囲かな。
実際に服を作ってもネットショップだと、写真の静止画だけでは伝わりづらい部分があって、動いてる姿があれば伝わることもあるかなと思います。
もちろん、モデルに着せて動画撮影してもいいけれど、それはそれで大掛かりだし。
動いた時にどうなるかがシミュレーションできることでそれを製図に反映することもできるし、今回は先にリアル服から作ったけれどCGを先に作ることで服作りのワークフローを改善できると思います。
スポーツウェアなんかの分野でも応用できるんじゃないかと思うのですが、そんなお仕事があったらぜひお声がけを~♪