DAZでアニメーションを作って、MDの服を着せる

3D DAZとMarvelousDesignerでアニメーション

DAZとMarvelousDesignerの連携について久しぶりに投稿。
時が流れていろいろなことがありましたが、私の洋裁の流れの中には3Dが欠かせない存在となっています。
デザインする→型紙を作る(CAD)→ファーストパターン検証(MarvelousDesigner)→型紙修正(CAD)→実際に縫う→再度修正する(ときもある)→撮影。
MarvelousDesignerのアバターにはDAZでサイズ感の近いモデルを作っているので、ファーストパターンに費やしていただろう時間や生地を無駄にしないで効率よいモノづくりに役立っています。
撮影の部分でも、基本は実際に作った服をトルソーに着せて撮影していますが、こんなコンテンツを作るときはDAZのモデルに着せ付けてレンダリングするのが良かったりもします。

ネックラインの種類

MarvelousDesignerではランウェイ風の動きがとても素敵で、そのまま利用してデジタルファッションショーを作りたいのですが、DAZのモデルを使いたいなーと、思っては挫折、思っては挫折しながら、今回やっと解決の糸口が見えたので備忘録。

DAZでアニメーションを作る

DAZ STUDIOで簡単にサクサクとアニメーションを作るなら、animate2が有名です。

今回はPuppeteerを使ってみます。
Window → Panel → Puppeteerでタブを表示します。
モデル(Genesis8)を選択して、Smart ContentタブからPosesを選び、好きなポーズをつけます。
服を着せやすいように、最初にTポーズを入れておくと後の作業がやりやすいです。
Puppeteer
Modeが「Edit」になっていることを確認して、適当な位置に点を打ちます。
新たなポーズに変えて点を打ち・・・をいくつか繰り返します。
プレビュー
Modeを「Preview」にして、矢印のようにドラッグすると、点と点の間を補完してくれて動きが確認できます。
プレビューモードで確認しながらエディットモードで点やポーズを修正し、OKになればModeを「Record」にして、同じようにパネル状をドラッグします。
そうすることでTimelineにアニメーションが記録されます。アニメーションをやり直したいときは、Puppeteerパネルの右上三本線から「Clear Layer Animation」を選ぶとタイムラインの記録が消えるので再度やり直しができます。

アニメーションができたら、COLLADA形式で書き出しますが、このときファイルのパスに日本語がはいらないように、ドライブのルートなどに書き出します。
Presetは「Unity」です。

MarvelousDesignerで服のアニメーションを作る

MarvelousDesignerで、ファイル→インポート→COLLADAで開く で、先ほどのデータを読み込みます。
服を着せつけてSIMULATIONします。アニメーションの最初をTポーズにしておくと、この着せ付けの作業がスムーズです。
MDフィッティング
今回はこんなセットアップを着せてみました。
服が綺麗に着せれたら、右上の「SIMULATION」を「ANIMATION」に変更します。
COLLADAにアニメーションのデータもふくまれているので、すでに人物にはアニメーションがついた状態です。
「記録」ボタンを押して、服のアニメーションも記録していきます。
OBJシーケンス
記録ができたら、OBJシーケンスでエクスポート。
「全アバターの選択」のチェックを外し、サイズはcm(DAZ STUDIO)に設定。

DAZ STUDIOに服のアニメーションをインポートする

DAZにOBJシーケンスをインポートするには、animMorph(アニモーフ)を使います。

https://github.com/versluis/animmorph
GitHubからアニモーフをダウンロードして、C:\Users\Public\Documents\My DAZ 3D Library\Scripts にインストールすると、DAZのContent Libraryタブの同じ場所にaniMorphが出現します。

先ほどアニメーションを作ったファイルを開け、まずは、File → importからOBJシーケンスの一番目を選んでインポートします。
そのOBJを選択した状態で、edit → Object → Morph Loarder Proを選びます。
Morph Loarder Pro
Choose Morph Filesボタンを押し、OBJシーケンスの2番目から最後までを選択します。一覧に現れたら、Accept。
ここで少し時間がかかりますよ。
読み込みが終わったら、「OK」を押すと、Parametersパネルの中のMorphに各OBJの項目が出てきます。数値を100%にすると変化の様子がチェックできます。

Content LibraryのaniMorhを開け、今使っているDAZのバージョンに合うものをダブルクリックします。
aniMorphの使い方
「ACCEPT & PROCEED」ボタンを押します。

TimeLineを再生すると、DAZで作ったモデルが、MDで作った服を着てアニメーションしてくれています♪

ちょっと手がめりこんじゃったのと、最後に服が破れちゃったけど、大まかな流れがわかったので服をもっときれいに見せるアニメーションを作ってみたいと思います。

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